ハイエナ(=ヒヤエナ)はネコ目(食肉目)ハイエナ科に属する動物の総称である。長い鼻面と長い足をもち、イヌに似た姿をしているが、ジャコウネコ科に最も近縁である。サハラ砂漠以南のアフリカのほか、シマハイエナはトルコ、アラビア半島の中東、ロシア南西部、インドにも分布する。
ハイエナ科に属する4種のうち、昆虫食のアードウルフを除く3種は、強力な頭骨と顎、消化器官をもつ。これらによって、他の肉食動物が食べ残すような骨を噛み砕き、有機成分を消化吸収することができる。角、骨、ひづめなど消化できないものは、ペレットとして吐き戻す。一般にハイエナには、「サバンナの掃除人」として死肉を漁るという印象が強い。実際、中型のカッショクハイエナやシマハイエナは、狩りをするより腐肉をあさることの方が多いが、ブチハイエナの食物は、(腐肉も確かに含まれるものの)大半が自分たちで捕えたものであり、狩りで仕留めた食料をライオンに横取りされる場合が多い。
代表格のブチハイエナは、体長95-165センチメートル。尾長25-36センチメートル。体高70-90センチメートル。体重40-86キログラムとハイエナ科最大種。オスよりもメスの方が大型になる。野生下の寿命は33年だが、飼育下では40年以上生きた個体もいる。
大きさ:30.5×19.5×14.0cm
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