オキゴンドウ(沖巨頭、Pseudorca crassidens)はクジラ目ハクジラ亜目マイルカ科オキゴンドウ属に属するクジラである。
温帯から熱帯の海域にかけて広く分布している。大西洋(スコットランドやアルゼンチンの海域)、インド洋沿岸、太平洋(日本海からニュージーランドにかけての西太平洋や東太平洋)、地中海、紅海などに生息する。
オキゴンドウの体表はほぼ一様な黒あるいは非常に濃い灰色である。腹側の胸のあたりに灰色の模様を有する。体長は6m、体重は1,500kgほどに達する。寿命は60年ほどである。身体は細長く、30cm以上の長い背びれを持つ。特徴の1つは途中で曲がった胸びれであり、肘と呼ばれることもある。通常、10頭から50頭程度の群を成して行動する。オキゴンドウは非常に素早く活動的な動物である。しばしば水面から飛び上がって全身を水面上に現し、身体の側面を海面に激しくぶつけるようにして着水するブリーチングという行動を行う。シャチと同様にイルカなど他の小型のクジラを捕食する。マイルカ科を含むたいていのハクジラの歯は丸呑みできる大きさの獲物を引っ掛けるだけであるが、シャチとオキゴンドウは例外的にそれより大きな獲物の肉を抉り取って食べることができる。
大きさ:58.4×35.6×25.4cm
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