コアラ(子守熊、学名:Phascolarctos cinereus)は、有袋類カンガルー目コアラ科コアラ属で現存する唯一の種。オーストラリア東部の森林地帯やユーカリの林などに生息している。
オーストラリアのクイーンズランド州ヨーク岬半島南部より、ニューサウスウェールズ州東部、ビクトリア州、南オーストラリア州南東部に分布する。
体長はクイーンズランド州に生息するコアラのオスで体長674-736mm、体重4.2-9.1kg、メスで体長648-723mm、体重4.1-7.3kg、オーストラリア南部に生息するコアラはオスで体長750-820mm、体重9.5-14.9kg、メスは体長680-730mm、体重7-11kgである。尾は外部から見えない。オスはメスよりも体重が最大で50%重く、体長も大きい。また、北部の亜種より、南部の亜種の方が25-35%ほど大きい。
通常は単独性で、2頭以上でいることは稀である。繁殖期にのみ、オスとメスが一緒にいたり、またメスと子供が一緒にいたりする。樹上で生活するが、木の葉を集めたものや、樹洞を利用したりというようなことはせず、特定の巣は持たない。休む時は通常、葉がよく生い茂り、太陽光や雨などがしのげる樹上で休息し、たいてい木の上方3分の1くらいの所までにいる。一日のうち18−20時間を眠るか休んで過ごし、最も活動的になる時間は早朝および夕方で、薄明薄暮性である。食性は草食性でユーカリやアカシア、ティーツリーの葉や芽を、一日に500g - 1kg以上を食べる。
大きさ:15.2×7.6×8.9cm
画像の使用および説明文の引用に関しては、Bone Cloes社の公認を受けています。
Bone Cloes社の骨格標本に関するご希望はこちらからどうぞ