インドガビアル(Gavialis gangeticus)は、爬虫綱ワニ目ガビアル科(クロコダイル科とする説もあり)ガビアル属に分類されるワニ。本種のみでガビアル属を構成する。
かつてはパキスタン、バングラデシュ、ブータン、ミャンマーにも生息したが、現在はインド、ネパールのみに生息する。
全長400-600センチメートル。口吻は細長く、基部の3.5-6倍。吻端は八角形。細長い口吻は水の抵抗を抑え、水中で素早く動かすのに役立つと考えられている。体色は暗黄色で、尾に褐色の斑紋や筋模様が入る個体もいる。
上顎に左右に28本ずつ、下顎に左右に24本ずつ細かく鋭い歯がありワニ目の現生種では最も歯の数が多い。鼻孔は前顎骨に接しない。前肢では指の間の1/3のみに、後肢では趾の間の2/3に水かきが発達する。
水深が深く水が澄んで流れの速い河川に生息する。水棲傾向が強く、産卵や日光浴以外で陸に上がることは少ない。大型個体は陸上でうまく活動することができない。食性は動物食で、主に魚類を食べるが、カエル、鳥類などを食べることもある。水中で口吻を振り回し獲物を捕らえる。
大きさ:83.8×25.4×14.0cm
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